振り向くキミの笑顔が眩しくて

気付いたらアイドル沼。好きなものを好きなように。

「俺たちとみんなでA.B.C-Z」~ Concert Tour 2017 5Stars 5Years Tourオーラス@仙台に行ってきました~

この夏の、5年目の彼らははちゃめちゃにかっこよく、凛として美しかった。
ということをただただ書き留めておきたくて、書きます。

城ホ、横アリとアリーナ規模の公演からはじまり、名古屋・大宮・神戸・福岡とホールを回ってきた今回の夏コン。
そして、オーラスは仙台サンプラザホール。
私はどうしても行かなければ、という思いにかられ、チケットを直前で入手した。

もともと大阪、横浜と4公演入っていて、5周年記念ツアーとして、ほんとうに素晴らしい構成とパフォーマンスに大満足していたため、
仙台は自分も友人も当たらなかった公演だし、潔く諦めよう、遠くから応援していようと思っていた。

そんな折、神戸公演で塚ちゃんとはっしーが怪我をしたというレポが。
とくに塚ちゃんはアクロバットの着地ミスでそのあと足を引きずっていたと。
なんと、これは現場にいたファンはさぞ心配だったことだろうと思っていたら、
アンコールで真っ先に飛び出てきた塚ちゃんが「怪我しちゃったー!!」と言い、動けない分、笑顔を振り撒き、手を振り、声を出していたというレポが回ってきて、どんだけ塚ちゃんらしいんだと、心配しながらもすこし笑ってしまった。

捻挫だったらしく、二日後の福岡公演は松葉杖で登場し、ダンス曲には参加できないながらも、ステージ上で他のメンバーを応援していたという塚ちゃん。はしちゃんも怪我をした手に手袋をして、ファンに心配かけまいといつも通りふるまってくれていると。
アリーナ公演はバックにJrがいたが、ホール公演は5人だけ。
4人でのパフォーマンスになってしまう無念も、時間の無いなかでの調整も大変だったろうということは明白。
大事をとってくれたことにはとてもホッとしたが、全力でパフォーマンスできない塚ちゃんの、メンバーたちの悔しさはいかほどかと思うと、その強さには脱帽せずにはおれません。


ファンである私は、怪我をしたメンバーの代わりに怪我をすることもできないし、パフォーマンスをすることもできないし、ツアー日程を変更することもできない。
ただ、できるのは応援することだけ。
だとしたら私は、今こそ現場で彼らを応援しなければ、今の彼らを見届けなければ。

横アリ公演で河合くんが「俺たちに着いてきて悔しい思いをすることもあると思う」といった言葉が脳裏に焼き付いていた。
いろんな場面で、誰よりも悔しい思いをしてきたのは彼らのはずなのに、そんな言葉をくれた上に、「みんなのおかげで楽しい。支えてくれてありがとう」なんて言葉をメンバーがそれぞれの言葉で語ってくれたのが尊くて、嬉しくて仕方ないと同時に、歯がゆくて、悔しくて。
私は、それはこっちの台詞なのだ、ということを、今こそ伝えなければならないんだと謎の使命感に溢れていた。
ファンに対してそんなふうに感謝を伝えてくれる、彼らがつらいときに、応援しないでどうする。支えないでどうする。
しかも5周年記念ツアーのオーラスだぞ。

 

仙台公演は、松葉杖の塚ちゃんとメンバーたちの挨拶からはじまった。
公演中に怪我をしてしまったこと、今回は松葉杖での参加になること、数日後のMステSPには間に合うこと、などなど、悔しさもあるだろうにそんなことは微塵も感じさせず、いつも通りのゆるくて楽しくて明るい5人がそこにはいた。
ほかにこういうことがあったことがほぼないので比較はできないが、
こうやって丁寧に説明をしてくれる彼らからは、ファンに真摯に向き合おうという意思が見えて、こちらも本気で向き合わなければと開演前から気合いが入る。

コンサートのセトリは大きな変更はないので、一曲目はダンス曲の「Reboot!!!」から。
思っていたよりも全力の塚ちゃんの応援と、それを笑顔で受け止めるメンバーたち。
全編通して、塚ちゃんは応援し、メンバーはそれを受け止め、さらに塚ちゃんが孤立しないように(というよりはもっと自然な間合いで)絡みに行き…
舞台慣れした彼らのプロ根性とパフォーマンス力、彼らの絆の強さを目の当たりにし、その輝きは言葉を失うほどでした。

それと、なによりも嬉しかったのは、塚ちゃんがもともとのフォーメーションでいた場所は空けたまま、スポットライトがさしていたこと。
もちろん、時間の無いなかでの調整でフォーメーションまで調整できなかった、という可能性もあると思うが、必殺仕事人な彼らのことなので、4人のフォーメーションを作ろうと思えば作れたと思う。それをあえてしなかったのではないかなと。
塚ちゃんがステージにいないときにも、彼の場所はちゃんとそこにあって、
4人は塚ちゃん分も全力でパフォーマンスしてくれているようにも感じられたが、それは塚ちゃんがいないから!と変に力が入っている感じではなくて、
今できる最大限のパフォーマンスを見せたいのと、ただ今楽しいんだっていう、とても軽やかなものに感じられた。

 

最後のMC、そして恥ずかしい映像として流された忘年会の映像でも、5人は5人でいることを全力で見せつけてくれた。
忘年会で五関くんが泣きながら、「俺はずっと5人でやっていきたいんだ」と語る様を、彼らは誰一人として笑わず、そしてまるで当たり前のように(本人ですら)、「全然恥ずかしくないじゃん!むしろいい映像だったじゃん!」と話す。
30歳男が集まって、こうも純粋にいれるのだろうか。尊みが爆発している。

そして、いつだってファンのほしい言葉をくれる河合くんが
「ずっと5人でいます。だからみんなも、ずっといてください。ほかのグループのコンサートにいかないで」と話してくれたことがどんなに嬉しかったか。
私は河合くんのこんなワガママなお願いははじめて聞きました。
いつも謙虚で、ファンのことを一番に考えて寄り添ってくれて、よければ大きな声を出してね、次も遊びにきてね、そうしてくれたら俺たちはとても嬉しいんだ、とそんなささやかな祈りのような言葉だったと思うので。
(ぽっと出の新規なので以前にもいっていたらごめんなさい。あくまで私の感覚です)

そんなことを言われたら、答えないわけにはいかないじゃない。
大好きだよ、がんばるから一緒にいてよって、そんなのいくらでも一緒にいるよ。

とっつーが言っていたように、決して派手なことをしてきたグループではないと思うし、
これからも派手なことをするグループになっていくのかというと、たぶん違うのかなと思うけど、
一歩一歩着実に、メンバー同士はもちろん、ファンの手もしっかり握って歩く彼らの歩みは凛として強い。
これまでもこれからもいっぱいつまづきそうになりながら、ときには顔面から倒れながら、きっと彼らは歩くのをやめない。
その姿をずっと隣で見ていたい。そして支えたい。

コンサートの最後の恒例であるA.B.C-Zのコール&レスポンスは「俺たちとみんなで~?」「A.B.C-Z!」
その瞬間、5人の優しい眼差しと幸せそうな笑顔がはじける。
どうすればよいのかわからないほど、こんなにもあったかくて、いとおしい。

彼らの5周年記念コンサートは、その手を離さないという強い意思を、とても軽やかに、当たり前のように証明する時間だった。

だから、私も何食わぬ顔で、その手を強く握ろうと思う。